絵を描く習い事の月謝相場は?子ども向け絵画教室の種類と選び方

絵を描く習い事の月謝相場は?子ども向け絵画教室の種類と選び方

子ども向け絵画教室の月謝相場は、一般的に月4回のレッスンで5,000〜10,000円程度です。

しかし、教室の種類や指導内容、地域によって大きく異なり、個人指導型では15,000円以上、オンライン教室では3,000円程度から始められるところもあります。

月謝以外にも、入会金、年会費、画材費、さらに発表会や展覧会への参加費用なども必要になるでしょう。

この記事では、絵画教室の種類別の月謝相場から、費用の内訳、教室選びのポイントまで、実際に教室を選ぶ際に知っておきたい情報を詳しく解説します。子どもの創造性を育む絵画教室選びで後悔しないための完全ガイドです。

もくじ

子ども絵画教室の月謝相場と費用の内訳

子ども絵画教室の月謝相場と費用の内訳

子どもの絵画教室に通う際は、月謝以外にも入会金・年会費や画材費・教材費、発表会・展覧会の参加費用など、さまざまな費用が必要になります。

事前に費用の全体像を把握しておくと、無理のない習い事計画を立てることが可能です。

月謝

子ども向け絵画教室の月謝は、教室の規模や指導内容によって異なりますが、一般的に5,000~10,000円程度が相場となっています。

月謝の支払い方法は教室によってさまざまですが、多くの場合は以下のような形式があります。

主な支払い方法
  • 口座引き落とし(自動振替)
  • 現金での手渡し
  • 振込による支払い

長期休暇中のレッスン回数調整により、月謝が変動する場合もあるため、入会前に年間のレッスン回数と月謝の関係を確認することが重要です。

入会金・年会費

入会金と年会費の相場は、以下のとおりです。

入会金と年会費の相場
  • 入会金:約5,000〜15,000円(教室の規模や立地、設備の充実度によって異なる)
  • 年会費:約3,000〜10,000円(保険料や施設維持費込みが多い)

なお、兄弟姉妹で同時入会する場合は、入会金が割引になる教室も多く見られます。また、体験レッスン参加後の即日入会で入会金が半額になるキャンペーンを実施している教室もあるため、事前に確認するとよいでしょう。

入会金・年会費は教室選びの重要な要素の一つですが、金額だけでなく、その内訳や割引制度についても確認し、総合的に判断することが大切です。

画材費・教材費

子ども向け絵画教室の画材費や教材費は、教室や選択するコースによって異なります

基本的な画材は、以下のとおりです。実際はこの中から必要な画材を購入する形となります。

基本的な画材一覧
  • スケッチブック
  • 鉛筆、色鉛筆
  • 水彩絵具
  • アクリル絵具
  • 油絵具
  • コピック
  • パステル
  • イーゼルなど

なかには、基本的な画材を貸し出してくれる場合や、教室で一括購入できる場合もあります。

娘の通うアートスクールでは、スケッチブックや絵の具などは教室で購入し、後日引き落としでした。しかし、イーゼル(絵画を立て掛けて固定するスタンド)は個人で探して購入しました。

また、消耗品である絵の具や紙などは、使用頻度に応じて追加購入が必要です。

発表会・展覧会の参加費用

子どもの絵画教室では、定期的に生徒の作品を発表する機会が設けられることが一般的です。これらのイベントにかかる費用は、教室によって大きく異なりますので、入会前に確認しておくことが重要です。

発表会や展覧会の参加にかかる主な費用は、以下のとおりです。

発表会・展覧会費用の目安
  • 会場使用料:約1,000~5,000円
  • 作品の額装代:約2,000~10,000円(作品サイズによる)
  • カタログ制作費:約500~2,000円
  • 搬入・搬出費:無料~約3,000円

多くの教室では年1~2回の発表会を開催しており、参加は任意の場合と必須の場合があります。発表会は子どもにとって大きな成長の機会となりますが、家計への負担も考慮する必要があります。

なお、教室によっては以下のような工夫をしているところもあります。

費用軽減の工夫内容
教室内展示外部会場を借りずに教室内で展示会を実施
共同額装教室で額を共有し、レンタル形式で利用
デジタル展示オンラインでの作品公開により会場費を削減

発表会への参加は、子どもの自信やモチベーション向上につながる貴重な経験です。費用面での不安がある場合は、教室に相談すると、無理のない範囲での参加方法を提案してもらえることもあります。

子ども絵画教室の種類と特徴

子ども向けの絵画教室には個人指導型/グループレッスン型から専門的な技法別教室、総合的なアート教室、オンライン絵画教室など、さまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴をもっています。

それぞれの特徴を把握し、子どもと相性の良い教室を選びましょう。

個人指導型/グループレッスン型

絵画教室には大きく分けて、個人指導型とグループレッスン型の2つの形式があります。

個人指導型グループレッスン型
講師と1対1でじっくり学べる
子どものペースに合わせた指導が可能
苦手な部分を集中的に克服できる
月謝は約15,000~30,000円と高め
同年代の友だちと一緒に学べる
ほかの子どもの作品から刺激を受けられる
協調性や社会性も身につく
月謝は5,000~10,000円程度と比較的リーズナブル

個人指導では、コンクール出展などの具体的な目標に向けて、より専門的な技術指導を受けることも可能です。一方、グループレッスンは、年齢別にクラス分けされている教室も多く、発達段階に応じた適切な指導を受けられます。

集中して技術を身につけたいなら個人指導型、友だちと楽しく学びたいならグループレッスン型がおすすめです。

小春ゆき

娘は友だちの作品から刺激を受けられるよう、グループレッスン型を選びました

専門的な技法別教室(デッサン・水彩・油絵など)

絵画教室では、子どもの興味や目的に応じて、さまざまな技法を専門的に学べる教室があります。それぞれの技法別教室で習得できる内容は、以下のとおりです。

技法別教室の種類学べること
デッサン教室物の形を正確に捉える観察力
光と影の表現方法
立体感や質感の描き方
構図やバランスの基礎
水彩画教室水と絵の具の調整技術
にじみやぼかしなどの技法
透明感のある色の重ね方
筆の使い方と水分コントロール
油絵教室絵の具の混色技術
厚塗りや薄塗りの表現方法
下地作りから仕上げまでの工程
油彩特有の質感表現

これらの技法別教室では、画材の特性を理解しながら、基本的な使い方から応用技術まで段階的に学習できます。子どもの成長や興味に合わせて、適切な技法を選択すると、創造力と表現力を効果的に育めるでしょう。

総合的なアート教室

総合的なアート教室は、絵画だけに特化せず、工作や造形など幅広い創作活動を体験できる教室です。

このタイプの教室では、技術の習得より、創造性や発想力の育成に重点を置いています。子どもたちがのびのびと創作を楽しめる環境を提供し、自ら考えて形にする力を養います。

メリット
  • さまざまな素材や技法に触れられる
  • 飽きずに長く続けやすい
  • 総合的な「デザイン力」が身につく
  • 自律的に考える力が育つ
  • 自分の気持ちを表現する方法を習得できる

月謝は一般的な絵画教室と同程度ですが、扱う内容が幅広いため、コストパフォーマンスが高いといえます。特に、まだ興味の方向性が定まっていない子どもや、色々な創作活動を楽しみたい子どもにおすすめです。

小春ゆき

娘は総合型のアート教室を選び、絵画・工作でさまざまな表現方法を習得しています

オンライン絵画教室

オンライン絵画教室は、自宅にいながら本格的な絵画指導が受けられる習い事のスタイルです。通学が難しい場合でも、インターネット環境さえあれば全国どこからでも受講できます。

オンライン絵画教室は、主にライブ授業が多い傾向です。Zoomなどを使った双方向のリアルタイム授業を少人数制の個別レッスンで行い、講師と直接やりとりします。

オンライン絵画教室の大きなメリットは、送迎の負担がなく、自宅で好きな時間に学習できることです。また、作品の添削もデジタルで行われるため、従来の通信教育よりスピーディーなフィードバックが受けられます。

料金は教室により異なりますが、ライブ授業では月謝制が一般的です。体験レッスンを設けている教室も多いので、まずは試してみるのもよいでしょう。

オンライン絵画教室でおすすめなのは「アタムアカデミー」です。小学生クラスと中高生クラスに分かれており、独自のカリキュラムで構成されたグループレッスンと、マンツーマンの指導が受けられるパーソナルレッスンがあります。

低学年では描くことを楽しめるよう主観的表現を中心としており、高学年になると客観的な物の見方を学べるよう考え方の幅を広げる仕掛けを増やしています。

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子ども向け絵画教室選びのポイント

子ども向け絵画教室を選ぶ際は、以下3つのポイントで検討しましょう。子どもに最適な教室を選べるよう、総合的に判断することが大切です。

講師の資格と指導経験

絵画教室を選ぶとき、もっとも重要な要素の一つが講師の資格と指導経験です。子どもの創造性を伸ばし、技術を向上させるためには、適切な指導者選びが欠かせません。

特に、以下の点を確認しましょう。

主な確認ポイント
  • 美術系大学・専門学校の卒業資格
  • 美術教員免許の有無
  • 絵画関連の受賞歴、展覧会出展経験
  • 児童心理学、教育学の知識

特に子ども向けの教室では、単に絵が上手いだけでなく、子どもの発達段階を理解し、個々のペースに合わせた指導ができることが大切です。

体験レッスンや見学時には、講師が子どもたちとどのようにコミュニケーションを取っているか、一人ひとりの個性を尊重しているかを観察することが重要です。

また、保護者への説明が丁寧で、指導方針が明確な講師を選ぶと、お子さまの成長を適切にサポートできます。

教室の雰囲気と設備

教室の雰囲気は、子どもが楽しみながら絵を学べるかを左右する重要な要素です。実際に体験教室に参加して、以下の点を確認しましょう。

教室環境のチェックポイント
  • 明るく清潔な空間かどうか
  • 子どもが集中できる適度な広さがあるか
  • 作品を飾るスペースが設けられているか
  • 換気や空調が適切に管理されているか

設備面では、年齢に応じた机や椅子の高さ、十分な照明、水道設備の有無などが重要です。特に水彩画を扱う教室では、手洗い場が近くにあると便利です。

また、画材の保管場所が整理されていることも大切なポイントといえます。子どもたちが自分で画材を取り出し、片付けられる環境は、自主性を育むうえでも効果的です。

教室によっては、デジタル機器を活用した指導を行うところもあります。プロジェクターで作品を投影したり、タブレットで参考画像を見せたりする設備があると、より幅広い学習が可能になります。

見学時には、実際にレッスンを受けている子どもたちの様子も観察してみましょう。楽しそうに取り組んでいるか、講師との関係性は良好かなど、雰囲気から多くのことがわかります。

通いやすさと振替制度

子どもが無理なく通い続けられるよう、教室の立地や振替制度は重要な確認ポイントです。

立地条件のチェック項目
  • 自宅や学校からの距離
  • 公共交通機関のアクセス
  • 駐車場の有無(車での送迎の場合)
  • 周辺環境の安全性

特に低学年の子どもの場合、1人で通える範囲であることが望ましいです。また、ほかの習い事との兼ね合いも考慮して、移動時間を含めたスケジュールを組みましょう。

振替制度の確認ポイントは、以下のとおりです。

項目確認内容
振替可能回数月に何回まで可能か
申請期限何日前までに連絡が必要か
振替期限いつまでに振替受講すべきか
振替方法ほかの曜日・時間帯への参加は可能か

学校行事や体調不良で欠席することもあるため、柔軟な振替制度がある教室を選ぶと安心です。月謝が無駄にならないよう、事前に振替ルールを確認しておくのがおすすめです。

まとめ

絵を描く習い事は、子どもの感性や創造力を育む素晴らしい機会です。月謝相場は教室の種類や指導内容によって幅広く、個人のニーズに合わせた選択が重要です。

絵画教室での学びは、単に絵が上手になるだけではありません。観察力や集中力の向上、自己表現の楽しさ、達成感による自信の獲得など、子どもの成長に多面的な効果をもたらします。

まずは体験レッスンに参加し、子どもが楽しく続けられる教室を見つけることから始めてみましょう。適切な教室選びによって、子どもの創造性と可能性を大きく広げることができるはずです。

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この記事を書いた人

小春ゆきのアバター 小春ゆき 専業ライター

3人子育て中。看護師を10年以上したのち、子どもに「おかえり」と言ってあげたい気持ちから専業Webライターへ転身。現在は完全在宅で子どもたちをサポートしています。

子どもは上から小3男児、小2女児、年少男児。サッカーやプログラミング、スイミング、アートなどさまざまな習い事を通し、保護者として知りたかったことを実体験を通して紹介します。

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