小学生が絵画教室で得られる効果は?実感したメリット、教室の選び方

小学生が絵画教室で得られる効果は?実感したメリット、教室の選び方

小学生が絵画教室に通うことで得られるメリットは、単に「絵が上手になる」だけではありません。自己肯定感の向上、感情表現力の発達、集中力・観察力の育成など、子どもの成長に欠かせない多くの効果が期待できます。

私自身、小学生の子どもを絵画教室に通わせて1年。当初は「好きなことをさせてあげたい」という軽い気持ちでしたが、子どもの変化を目の当たりにして、絵画教室のもつ教育的価値の大きさに驚かされました。

この記事では、実際に子どもを絵画教室に通わせている保護者の立場から、具体的にどのようなメリットがあるのか、通わせる前に知っておきたいポイント、体験談、教室選びのポイントまで、詳しく紹介します。

絵画教室への入会を検討されている方や、子どもの習い事選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

もくじ

小学生が絵画教室で得られる効果・メリット

小学生が絵画教室で得られる効果・メリット

小学生が絵画教室で得られるといわれている効果・メリットは、以下のとおりです。

子どもの成長にどのような良い影響があるのか、把握したうえで検討しましょう。

自己肯定感が高まり、自信がつく

絵画教室で子どもが作品を完成させると、自分の力で何かを作り上げたという達成感が生まれます。

先生やほかの生徒から「すてきな色使いだね」「この部分がとても上手に描けているよ」といった具体的な褒め言葉をもらうことで、子どもの自己肯定感が少しずつ高まっていきます

特に、絵画には「正解」がないため、子どもたちは自由に表現することが可能です。算数や国語のように○×で評価されることがなく、自分らしさを認めてもらえる環境が、子どもの心理的な安全基地となるでしょう。

また、定期的に開催される作品展では、自分の絵が額に入れられ、多くの人に見てもらえる経験をします。

来場者から「この絵、すごく元気が出る!」といった感想をもらうと、子どもは「自分の絵で人を喜ばせることができた」という自信をもつようになります。

このような小さな成功体験の積み重ねが、「自分にはできる」という感覚を育て、ほかの活動にも積極的に取り組む姿勢につながっていくのです。絵画教室は、子どもの内面的な成長を支える大切な場所となります。

感情表現が豊かになり、ストレス発散できるようになる

絵画教室では、子どもたちが自由に色や形を使って内面の感情を表現できます。言葉では伝えきれない複雑な気持ちも、絵の中では素直に表すことが可能です。

特に小学生の時期は、学校生活や友人関係などでさまざまなストレスを抱えやすい年齢です。絵画制作を通じて、以下のような効果が期待できます。

効果具体的な変化
感情の可視化嬉しい・悲しい・怒りなどを色彩で表現
心の整理描きながら気持ちが落ち着く
達成感の獲得作品完成時の喜びでポジティブに

実際に絵画教室の先生に聞いたところ、子どもたちからは、「絵を描いていると気持ちがスッキリする」「学校であったイヤなことも忘れられる」といった声が聞かれることもあるそうです。

また、定期的な絵画制作の時間をもてるため、日常的なストレスケアの習慣も身につきます。これは将来的にも、健康的な心の管理方法として役立つスキルとなるでしょう。

集中力と観察力が身につく

絵を描くためには対象をよく観察する必要があり、絵画教室では子どもたちが1つの作品に向き合う時間が自然と長くなります。

たとえば、花を描くときには、花びらの形や色の濃淡、茎の曲がり具合など、普段は見過ごしてしまう細部まで注意深く見つめることになります。このプロセスを通じて、子どもの観察力が確実に向上するでしょう。

また、作品を完成させるまでには、下描きから着色まで段階的な作業が必要です。途中で投げ出さずに最後まで取り組むことで、集中力が自然と養われていきます。

さらに、観察力の向上は、理科の観察記録や社会科の資料読み取りなど、他教科の学習にも役立ちます。絵画を通じて培われるこれらの能力は、子どもの学習全般を支える大切な土台となるでしょう。

創造力と問題解決能力が育つ

絵画はイメージを形にする過程でさまざまな問題に直面し、それを解決していく活動です。

たとえば、「この色とこの色を混ぜたらどんな色になるだろう?」「この部分をどう描けば立体的に見えるだろう?」といった課題に、子どもたちは自分なりの答えを見つけていきます。

このような経験を重ねると、創造力の向上と問題解決能力の発達が期待できます

創造力の向上問題解決能力の発達
既成概念にとらわれない発想力
複数のアイデアを組み合わせる力
新しい表現方法を見つける力
試行錯誤を楽しむ姿勢
失敗を恐れずチャレンジする力
別の方法を考える柔軟性

特に絵画では「正解」がないため、子どもたちは自由に考え、実験できます。空を青以外の色で表現したり、想像上の生き物を描いたりすることで、型にはまらない思考力が養われるでしょう。

また、作品制作中に思い通りにいかない場面でも、「じゃあ、こうしてみよう」と前向きに取り組む姿勢が身につきます。この経験は、将来の学習や仕事において、困難に直面した際の対処能力にもつながると考えられます。

コミュニケーション力と作文力が向上する

絵画教室では、作品について先生や友達と話し合う機会が多く、自然とコミュニケーション力が育ちます

「どんな気持ちで描いたの?」「この色を選んだ理由は?」といった質問に答えることで、自分の考えを言葉にする力が身につきます。また、友だちの作品を見て感想を伝える場面では、相手の気持ちを考えながら話す習慣ができるでしょう。

さらに、絵画は作文力が向上するといわれています。

絵画で身につく力作文への効果
場面を観察する力情景描写が豊かになる
色や形で表現する力言葉の選び方が上手になる
構図を考える力文章の組み立てが上達する

絵を描くときに培った「見たもの・感じたことを表現する力」が、そのまま文章表現にも活かされるようです。

絵画教室での活動は、視覚的な表現力だけでなく、言語能力の向上にもつながる貴重な学びの場となります。

小学生を絵画教室に通わせる前に知っておきたいポイント

絵画教室への通塾を検討するとき、子どもにとって最適な環境選びが大切です。重要なポイントを事前に確認しておきましょう。

子どもの興味・関心を最優先にする

子どもの習い事は、親の希望ではなく、子どもの興味・関心を第一に考えることがもっとも大切です。

特に小学生になると、自分の考えをしっかりともつ子どもも多くなり、「何をしたいか」という意思を明確に示せるようになります。

絵画教室に通う前に、まず親子で話し合いの時間を設けましょう。

確認すべきポイント
  • 子どもは本当に絵を描くことが好きか
  • どんな絵を描きたいと思っているか
  • 教室に通うことに前向きな気持ちがあるか

親が「通わせたい」という想いで始めるケースもありますが、子ども自身に「絵を描きたい、学びたい気持ち」がないまま無理に通わせてしまうと、かえって絵を描くことが嫌いになってしまう可能性もあります。

また、教室を選ぶ際も、お子さんの意見を聞きながら一緒に決めることが重要です。体験レッスンに参加して、「絵の教室はこんなに楽しい場所なんだ」と感じてもらえれば、通うことへの楽しみが生まれ、継続的な学習にもつながります。

お子さんの「通いたい気持ち」を大切にすると、絵画教室での学びがより充実したものになるでしょう。

教室選びで重視すべき要素

教室選びでは、子どもの個性を伸ばせる環境かどうかを見極めることが大切です。

主な確認ポイント
  • 指導方針:技術重視か創造性重視か
  • 講師の姿勢:子ども一人ひとりに寄り添う指導をしているか
  • クラスの人数:少人数制で個別対応が可能か
  • 画材の種類:多様な画材で自由な表現ができるか

特に重要なのは、体験教室への参加です。実際の雰囲気や子どもとの相性を確かめられます。

チェック項目確認内容
教室の雰囲気子どもがリラックスして制作できる環境か
作品の展示個性的な作品が尊重されているか
保護者との連携定期的な面談や作品説明があるか

また、通いやすさも継続のカギとなります。自宅からの距離や送迎の負担、オンライン教室の選択肢も含めて検討しましょう。

オンライン教室であれば、「アタムアカデミー」がおすすめです。小学生クラスと中高生クラスに分かれており、独自のカリキュラムで構成されたグループレッスンと、マンツーマンの指導が受けられるパーソナルレッスンがあります。

低学年では描くことを楽しめるよう主観的表現を中心としており、高学年になると客観的な物の見方を学べるよう考え方の幅を広げる仕掛けを増やしています。

無料体験も実施していますので、まずはお気軽にお試しください。

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月謝以外にかかる費用の目安

月謝以外にかかる費用の目安

絵画教室では月謝以外にも、さまざまな費用が発生します。事前に把握しておくと、予算計画を立てやすくなります。

主な費用項目は、以下のとおりです。

主な費用項目
  • 月謝:約5,000~10,000円
  • 入会金:約5,000~15,000円
  • 年会費:約3,000~10,000円
  • 画材費:教室により異なる
  • 展覧会費用:会場やカタログ制作の有無などで異なる

教室によっては、画材をまとめて購入できる「画材セット」を用意している場合もあります。別途、個人購入の画材がある場合もあるため、あらかじめ確認しておくと安心です。

小春ゆき

娘の場合は、画材セットは教室での購入、絵画を立てるためのスタンド「イーゼル」は個人用意でした

親のサポートと関わり方

子どもが絵画教室で十分に成長するためには、親の適切なサポートが欠かせません。まず大切なのは、作品の出来栄えではなく、制作過程での努力や工夫を認めることです。

サポート内容具体的な行動例
作品への関心「どんな気持ちで描いたの?」と質問する
努力の承認「色の組み合わせを工夫したんだね」と具体的に褒める
環境整備家でも気軽に絵を描ける場所を用意する
展示の機会完成作品を家族が見える場所に飾る

また、教室での様子について子どもと対話する時間を設けることも重要です。「今日はどんなことを学んだ?」「楽しかったことは?」といった開かれた質問を通じて、子どもの体験を共有しましょう。

反対に、避けたい関わり方としては以下があげられます。

避けたい関わり方
  • ほかの子と比較する
  • 技術的な上手下手を評価の基準にする
  • 親の理想を押し付ける

子どもが自由に表現できる環境を守りながら、温かく見守る姿勢が、絵画教室での学びを最大限に活かすポイントです。親子で美術館に行ったり、一緒に絵を描いたりすると、アートへの興味をさらに深めることも可能です。

実際に小学生を絵画教室に通わせたわが家の体験談

娘は、絵画と工作を行える総合型のアートスクールに通っています。通い始めてから、以下のような変化を実感しています。

通い始めてから見られた変化
  • 自分の思いを絵で表現できるようになった
  • 授業でもいろんなアイディアが出るようになった
  • 少しづつ努力して完成する達成感を味わえるようになった
  • 親子で作品や娘の考え、価値観について話す時間が増えた

娘は展覧会に向けて大きな作品を、日数をかけてじっくりと完成させ、多くの人に見てもらえたことで大きな達成感を得たようです。自分ができることを実感したことで、自信がついてきているように感じます

親としては、子どもの作品から気持ちを読み取れるようになり、より深く寄り添えるようになったことも大きな収穫でした。

小学生向け絵画教室選びのポイント

絵画教室を選ぶ際は、効果的に子どもが成長できるよう、以下のポイントを押さえることが大切です。

教室選びのポイント詳細
講師の資格と指導経験美術系大学、専門学校の卒業資格
美術教員免許の有無
絵画関連の受賞歴、展覧会出展経験
児童心理学、教育学の知識
教室の雰囲気と設備明るく清潔な空間かどうか
子どもが集中できる適度な広さがあるか
作品を飾るスペースが設けられているか
換気や空調が適切に管理されているか
通いやすさ自宅や学校からの距離
公共交通機関のアクセス
駐車場の有無(車での送迎の場合)
周辺環境の安全性
振替制度振替可能回数
申請期限
振替期限
振替方法

とはいえ、もっとも重要なのは、子ども自身が「通いたい」という気持ちをもっているかどうかです。親子でよく話し合い、子どもにぴったりの教室を見つけましょう。

まとめ

絵画教室に通うことは、小学生の子どもにとって多くの成長の機会となります。技術的な上達だけでなく、自己肯定感の向上、創造力の育成、集中力の強化など、子どもの総合的な発達を促す効果が期待できます

教室選びで重視するポイント
  • 子どもの興味と意欲を最優先に考える
  • 教室の指導方針と家庭の教育方針の一致
  • 通いやすさと継続しやすい料金設定
  • 体験レッスンでの相性確認

絵画教室は、子どもたちが自由に表現し、新しい発見をする貴重な場所です。子どもと十分に話し合い、一緒に最適な教室を見つけられると、アートを通じた豊かな成長を支援できるでしょう。

長期的な視点で、お子さんの可能性を広げる素晴らしい機会として、絵画教室への参加を検討してみてはいかがでしょうか。

まずはオンライン絵画教室の無料体験を試してみるのもおすすめです。

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この記事を書いた人

小春ゆきのアバター 小春ゆき 専業ライター

3人子育て中。看護師を10年以上したのち、子どもに「おかえり」と言ってあげたい気持ちから専業Webライターへ転身。現在は完全在宅で子どもたちをサポートしています。

子どもは上から小3男児、小2女児、年少男児。サッカーやプログラミング、スイミング、アートなどさまざまな習い事を通し、保護者として知りたかったことを実体験を通して紹介します。

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